電気増やす(2)幹線入替
00/02/13
電気の容量を増やす工事で、大がかりになりますが家のブレーカを交換する方法です。
そもそも昔の家はエアコンなどなかった時代ですから、電気を取り込める容量が少ないです。
電気の使用量が増えると、メーターから電気を取り込む線を太くしないと
細い線に沢山の電気が通る事で熱くなって燃える恐れが出てきます。
大きな改装時に、根本的に解決する為にもブレーカー容量を増やす工事が必要です。
この場合メーターから家に入る最初の電気線(幹線)の太さを太くする事が必要です。
古い住宅でエアコンやIHクッキングヒーターなどの高出力家電を導入する場合、単にブレーカーのスイッチを交換するだけでは不十分です。
「幹線の張り替え」を伴う工事は、住まいの電気インフラを根本から作り直す非常に重要なステップです。そこでこの工事の重要性と、具体的なプロセスの詳細を整理しました。
1. なぜ「幹線」を太くする必要があるのか?
電気の線には、その太さに応じて流せる電流の限界値(許容電流)が決まっています。
- 過熱のリスク: 細い線に無理やり大量の電気を流すと、抵抗によって配線自体が発熱します。これが被覆を溶かし、そして最悪の場合、壁の中で火災(電気火災)を引き起こす原因となります。
- 電圧降下: 線が細いまま無理に使用すると、家全体の電圧が不安定になり、精密機器の故障や照明のチラつきの原因にもなります。
2. 工事の主な内容とステップ
大規模な改装時に行う「幹線張り替え工事」は、主に以下の3つの箇所に手を加えます。
| 箇所 | 内容 | 備考 |
| 引き込み線 | 電柱から家の軒先までの電線。 | 通常は電力会社の負担で交換されます。 |
| メーター周り | 電気メーターの台座や、そこから分電盤へ繋がる線(幹線)。 | ここが今回の工事の肝。 太い線(VVRケーブル等)に交換します。 |
| 分電盤(ブレーカー) | 家の中にあるメインスイッチ。 | 「単相2線式」から「単相3線式」への切り替えが一般的です。 |
単相3線式(単3)への切り替えがポイント
昔の家は「単相2線式(100Vのみ)」が多いですが、現在の標準は「単相3線式」です。これに切り替えることで、200Vの家電(大型エアコン、IH、EV充電器)が使用可能になり、そして家全体の容量も大幅にアップします。
3. 工事の流れと注意点
この工事には「電気工事士」の資格が必須であり、電力会社への申請も必要です。
- 現状調査: 屋根裏や壁の隙間を通り、そして分電盤まで太い線が通せるルートがあるか確認します。
- 電力会社への申請: 契約アンペアを増やすための事前申請を行います。
- 施工: 壁を壊す大規模リフォーム時であれば、壁の内部に隠蔽配線ができるため、その結果見た目もスッキリ仕上がります。
- 検査: 工事完了後、そして電力会社や登録調査機関による点検が行われます。
4. 費用を抑える・効率化するコツ
- リフォームと同時施工:
壁を剥がしているタイミングなら、後から工事するよりも工賃が格段に安くなります。 - 将来を見据えた太さを選択:
今は不要でも、将来的に電気自動車(EV)を導入する可能性があるなら、余裕を持った太さのケーブルを選択しておくのが賢明です。
幹線入替え工事
下記イラストのメーターから最初に家に入る線(オレンジ)を太くし、
そして分電盤の数も大きなものに変える工事です。
※イラスト左から右への工事です。

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