築年数不詳 基礎から改修
08/02/10
北区:築年数不詳物件 耐震及び全面改装工事
築年数不詳改修
おじい様の代の建物を改修です。京町屋的な作りで、基礎は無く束石のみの構造です。
基礎を作り、土台を新しくし、そして柱はほぼすべて入れ替えての工事です。梁も入れ替えや補強をし、その結果、新築と言ってもおかしくない建物になりました。屋根だけは数年前に瓦を葺き替えておられ、点検の結果問題無いと判断しましたので、そのままにしました。
天然木(さくらの木)の床を使い歩いた感じも良いですし、なんともいえない雰囲気があります。
伝統の継承と現代性能の融合:京町家風建築の再生プロジェクト
今回の工事は、単なる「古い家の修理」ではなく、建物の骨組みから現代の基準で再構築する「フルスケルトン・リノベーション」です。
1. 構造の根幹:基礎・土台の抜本的改善
かつての「石場建て(束石の上に柱が載っている状態)」から、現代の建築基準に適合した強固な構造へと進化させました。
- ベタ基礎の新設:
湿気対策と不同沈下防止のため、鉄筋コンクリート造のベタ基礎を打設。その結果、建物全体の荷重を面で支えます。 - 土台の刷新:
腐朽やシロアリのリスクを排除する。そのため、耐久性の高い新材(ヒノキ等)で土台を組み直し、基礎と建物を強固に連結しました。
2. 垂直・水平構面の強化
柱と梁の大部分を入れ替える。その結果、新築と同等の耐震性能を確保しました。
- 柱のほぼ全交換:
経年による歪みや荷重による痩せが見られた柱を、新しい構造材へ交換。その結果、垂直精度を出し直し、建物全体の「傾き」をゼロに。 - 梁の補強と再編:
既存の立派な古材(梁)の中で健全なものは生かしつつそして、新しい梁を追加・補強。地震時のねじれに強い「水平構面」を構築しました。
3. 屋根の「記憶」を活かす判断
あえて屋根を既存のまま(数年前の葺き替え済み)としたことは、コスト面だけでなく意匠的・環境的にも英断です。
- 馴染んだ佇まい:
屋根がそのまま残ることで、その結果、ご近所の風景に溶け込んでいた「おじい様の家の面影」が守られます。 - 点検済みの安心感:
専門家による厳格な点検を経て、防水・瓦の状態に問題がないことを確認済みです。
4. 京町家ならではの美学と住み心地
見た目は伝統的な京町家風を維持しつつ、中身は快適な現代住宅へ。
- 断熱性能の向上:
壁・床に高性能な断熱材を充填し、古い家特有の「底冷え」を解消。 - デザインの調和:
新しい柱や建具には、経年変化を楽しめる無垢材を使用。年月を経て、残された瓦屋根とより一層馴染んでいきます。
総評 「基礎がない、柱が傷んでいる」という古い建物の弱点を完全に克服しました。屋根という「家の顔」を残しながら、見えない部分を最新スペックにアップデートしたことで、「あと100年住み続けられる家」へと生まれ変わっています。






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